Good News Stand

私がまだ若手編集者だったころ、よく食事に連れて行ってもらった、とある大手出版社の先輩がいました。その先輩は、たとえば地方に行きたい店が見つかると、なんとかしてその地方でのロケを仕込むほどの食いしん坊で、同行スタッフはよく「なんでここでロケ?」と不思議がってました。ところがページが仕上がってみると、記事中の写真に写っているのが目新しい景色だったりするので評判もよく、さらに次の変わった地方でのロケが組まれるという、不思議な循環ができ上がっていました(笑)。そんな全力で食いしん坊な先輩の英才教育を受けた僕の「好きな店」は、ただ有名なだけの店ではなく、人に紹介するときに「語るべき部分」のある店。お店の方のキャラクターだったり、変わった立地や店構えだったり、面白いメニューだったり、客層だったり。もちろん、おいしいことは大前提ですが、そのおいしさも、体調や気候、食事相手などによって変わってきます。そんな「好きな店」を誰かに具体的に語ってみると、相手がそのお店に行く確率がものすごく高いのです。そんな私は現在、「きたログ」として、知人たちのレストランガイドとして重宝がられています。ちなみに、「きたログ」の利用条件は、後日、必ず感想をフィードバックすること。紹介する人にも、店について語る楽しさを知ってほしいし、そうすることで、大好きなお店が「ただおいしい店」ではなく「語り継がれる店」になっていくからです。え? 具体的案店名が知りたい? ぜひ語ってお聞かせしたいので、どうぞお問合せください!

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