Good News Stand

3月のテーマコラム「震災から10年」ということで、メンバー各人が綴ってみます。
あの震災から10年経ったらどうなっているのか――。こう想像したことはあるけれど、まさか世界が別の危機に直面しているとは思ったこともなかった。本当に先のことはわからないものですね。
震災から10年経って、変わったことと、変わらないことがある。そんなことを考えて思い出したのですが、あの10年前のあの日、僕は事務所にいて、電車もなくなってしまって、ひとり明け方の3時頃、神楽坂のBARで飲んでいたのです。「どうやって帰ろうかな」と思いながら。そしたら友達がメールをくれて車で家まで送ってくれたのですが、その友達がこの「Good News Stand」を一緒にやっている「きたい」ちゃんなのです。さっきもZOOMで一緒に話していたんですが、彼と変わらない関係であったことは、10年前と今を思い出してみて感じるいいことのひとつなのでした。
以下、10年前に書いた日記がブログに残っていたので貼り付けてみます。当時の僕はこんなことをしていたのですね。ブログを綴ったのは4日たった3月15日でした。

2011年03月15日
地震
●地震のときは、市ヶ谷の事務所で仕事をしていて、間違いなく今までで一番揺れた。
電柱が傾くし、電線がゴムひものようになって、こりゃ大変だ!と。ただ、僕なんか事務所が1Fだったから、たいして揺れてないほうなんでしょうね。
●それで、この地震だとまず電車は今日中に動かないだろうと思って、今日は事務所に留まろうと決意。幸運にも、妻子と連絡がすぐにとれて、おまけに3人とも元気だというので、原稿書きながらネットで状況を見守ることに。
●このとき、時間がなんかあっという間に過ぎていった。刻々とわかる深刻な事態に、もう原稿どころでなくなってきた。気がつけばもう午前1時。このとき電車が少し動き始めたんだけど、なんか頭が高ぶって帰っても寝られなさそうだったから、神楽坂のバーに行って少しウイスキーを飲んでいたら、同業の北井チャンが連絡くれてクルマで来ているから送ってくれると。
●ありがたかったですね。246などの幹線道路は、まだ渋滞していたけれど、わき道入るとすごく空いててあっという間に帰宅。そんな感じでした。男1人、それも急がない帰宅だったので、大変な思いをした方々から比べれば、なんてことない体験でした。でも、やはり自分も揺れを体感したというのが、すごくリアリティとなっています。だから、東北地方で、辛い思いをしている方たちへの心配は、今までにないもので、1人でも多くの命が救われ、被害に遭った方が、1日でも笑顔になれるよう祈っております。

 

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