Good News Stand

1月は、センター試験や入学試験にちなんで「勉強/テスト」の思い出を、メンバーで綴ってみます。

僕の「勉強/テスト」の思い出をたどると、頭に浮かぶのは中学1年の最初の中間試験。このとき初めて「勉強しないと点数が取れない」という事実を思い知ったのです。当時、重要なところに赤いマーカーを引いて、緑の下敷きをかざすとそこが消える――。そんなちょっと手品のような文具が売れていて試してみたりしたのですが、あまり頭に入ってこない。そこで、僕は「教科書を自分の言葉に直して全部書く」という方法に挑むことにしたんです。なんだかちょっと大変なのですが、慣れてくれば作業のようなものになって、これだけは続けられた。すると点数も取れるようになったんですね。
そこで書いたこと、たとえば葉っぱの構造だとか、土器の特徴といったものはもう忘れてしまったのですが「自分の言葉にして書けば理解できる」という方法論だけは身につきました。それで僕は今、仕事でライターをしているのですが、やっていることは、この「自分の言葉にして書く」ということの延長なのです。つまり、試験勉強によって、自分の仕事も見つけたわけ。
きっと多くの中学生、高校生は「こんなこと勉強して役に立つのかな」と思うことでしょう。でもね。どうやったら「うまくいくかな?」と試行錯誤して見つけた方法と自信は、間違いなく一生役に立ちます。僕が、テスト勉強をしてよかったなと思うところは、まさにこの点なんですね。
(writer/おかべたかし)

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