Good News Stand

9月のコラムは、中学生に勧めたい本というお題で綴ってみます。
中学生って「なんでこんなことをやるの?」と、1日に3回くらい思いますよね。なんで高校行くの? なんで大学行くの? なんでこんなことせにゃならんの? と。そんなとき、ひとつの答えをくれるのが本だと思います。それも「そりゃそうだろ」といういかにも正しいことを偉そうな人が言ってる本よりも、個々人の圧倒的なリアリティで教えてくれる本がいい。そういう意味では、子供こそノンフィクションをもっと読めばいいのになーと僕なんかは思っているのですが、それは話すと長くなりそうなので、ひとつ勧めておきたい本が『わたしの外国語漂流記: 未知なる言葉と格闘した25人の物語』(河出書房新社)です。タイトルからもわかるように「外国語をどうやって勉強したの?」と、いろんな人に聞いていくわけです。中学で英語を日々学びますが、その明確な回答を持っている25人の人たち。読むとやはり語学を習得したいというよりも、みんなやりたい何かがある。どうしてもスペイン料理を本場で学びたいからスペイン語を勉強したと。そういう情熱や「やっぱり基礎はやっておいたほうがいいよ」という苦労した人からのアドバイスはわりとすっと体内に吸収できるのではないでしょうか。この本「14歳らの世渡り術」というシリーズで出ていて、中学生に刺さるタイトルが多いです。興味をもったらチェックしてみてください。(writer/おかべたかし)

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