６月のテーマコラム「映画」ということで、メンバー各人が綴ってみます。

生まれて初めて見た映画は「きたきつね物語」です。はっきり覚えています。というのは、やはり当時は映画館に行くというのは、特別なことだったからですね。選択肢が少なかったから、世代で見ている映画がだいたい同じ。それからも「それほど映画を見た」という生活ではなかったなぁ。と、考えると「人生でいちばん映画を見たのはいつ？」と聞かれたら「今！」なんだと思う。自宅のネットでいろんな映画が見られるようになったことで、「ま、見てみっか」という視聴が増えて、接することのハードルがすごく下がった。もりもり見ています。
とはいえ、苦手が多いんすよね。俺。ホラーはもちろん、過度なバイオレンスや、長期間の幽閉とかもしんどい。一時期、好きな映画として「ショーシャンクの空に」を挙げていたけど、あの長い刑務所の話、もう一度見ようとは思わないものなぁ。とはいえ、軽すぎても「なんでこんなの見てるんだろ」と思うし、いろいろ面倒な嗜好です。
そんなか最近、見たお気に入りの映画を３つ紹介しておきます。
◎「なぜ君は総理大臣になれないのか？」／小川淳也という国会議員を追ったドキュメンタリー。政治家に嫌気がさしたらぜひ見てもらいたいいい作品です。愚直な小川議員だけでなく、その娘さんたち、父母、奥さんとファミリーがいい。ファミリーの映画です。
◎「イエスタディ」／ビートルズの曲がない世界に売れないソングライターがきたら――あり得ない設定だけどいいんです。いいんですよ。この主人公の優しさがいい。
◎「グリーンブック」／教えてもらって見たけど、これもよかった。距離のあった２人が、どんどんわかりあって最後には友になる。もう一度見たいと久しぶりに思ったいい映画でした。
ぜひみなさんもおすすめ教えてください。