コロナに感染した高校３年生が綴った１週間にわたるホテルでの療養記が、なかなかの名文でした。病状は重くないものの、味覚障害があり、また誰とも会うことができない。そんななかスマホなどを使って、できるだけ楽しく生活しようと心がけるところなど、精神的なタフさも感じます。《一日中ひとりでいると表情の変化が全くない。そのためテレビやＹｏｕＴｕｂｅを見て、おもしろいと思ったら笑うように心がけた。気づいたら意識せずとも笑っているようになった。いわゆる笑いのツボが浅くなったのである。英語の授業で読んだ、「最もいい病気の予防は笑うことである」という文章を思い出した》こんなところ、とても客観的でもありますよね。こういう感じなのかと、悲壮感なく予習できるところもいいなと。（writer／おかべたかし）
コロナに感染、高３男子のホテル療養記