ただの作法を「常識」と呼ぶの、やめませんか。
作家の似鳥鶏さんが《ただの作法を「常識」と呼ぶの、やめませんか》と呼びかけて共感を集めていました。たしかに「ご祝儀」とか「会食」などに「作法」というものがありますが、それがさも「もっとも大事なこと」とされるのは、とても窮屈。よく女の子が着ている浴衣などを「着方が間違っている」と公然で指摘して、それ以来、浴衣を着るのが嫌になったという話も耳にします。作法は大事だけど「そこまで偉くない」というのは、たしかになぁと。考えさせられる指摘でした。(writer/おかべたかし)
ただの作法を「常識」と呼ぶの、やめませんか。「ご祝儀の常識」とか「会社訪問の常識」とか。知らない人を「非常識」と表現するのもやめませんか。ただ知らなかっただけなのに、ただの「無作法」に過ぎないのに、人間性そのものを否定するかのようです。作法は大事ですが、そこまで偉くないです。
— 似鳥鶏 新刊『生まれつきの花』発売中! (@nitadorikei) February 6, 2021