料理研究家の土井善晴さんが少し困惑していました。というのは、土井さんが話したとされる《「煮物を待つ間に手紙を書いてもいい・・」》という話がとても大きな反響を呼んでいたからです。土井さんにとっては何気ない一言。ではなぜこれほど支持されるのかといえば、多くの料理本では「煮物を煮ている間に副菜を作りましょう」など、いろいろ効率的なことが書いてある。それゆえ台所に立った人は、ずっと追い立てられている気がしていて、とても手紙を書くという余裕はなかった。でも先生が「手紙でも……」と言ったことに、なんだか救われたという気持ちになる人がいるんですね。なんかいろいろな事柄が絡み合ってグッとくる話です。（writer／おかべたかし）

教えていただければうれしいです。

紺野水辺さんの「煮物を待つ間に手紙を書いてもいい・・」というツイートが、こんなに支持されることにちょっとびっくりしています。素敵な時間になることはわかりますが、みなさんのどんな気持ちからなのでしょうか。 https://t.co/rtMSjJbYjT

— 土井善晴 (@doiyoshiharu) May 16, 2021