「作家と猫」を買ったお客さんの話 2021.4.13
滋賀県にある古本屋さんが舞台のなんだか不思議で暖かな気持ちになる話でした。あるお客さんが「作家と猫」という本を買ったとき「お釣りはいらない」という。なんでもこの店にいた「猫」にお世話になったという。人はそれぞれいろんなものと関わりあっている……。(writer/おかべたかし)
最近はドアを開けていても気持ちのよい季節なので、「ねこでも入ってこないかなあ」と思いながら入り口を開放して営業しています。夜、さすがに寒いので扉を閉めて残業していたら、はじめてお越しとおぼしきお客さんが「作家と猫」という本を帳場に差し出してくださった。「2,090円です」と言うと
— 半月舎 みこしば (@mikosoba) April 9, 2021